くつひもむすべない

一次二次問わずたまに18禁の小説を載せるブログ

一次創作

無題

帰宅すると”彼女”が駆け寄ってきて、俺の顔を見るなりぱっと嬉しそうに笑った。 「おかえりなさい、お仕事お疲れ様っ」 出迎えてくれた”彼女”は犬のようで、耳と尻尾が生えているのが目に浮かぶ。 やはりいつ見ても可愛い。仕事の疲れもこの可愛さだけで癒さ…

耽溺

一 今朝からずっと気分が落ち着かないままでいた。 正直言うと”今朝”からではなくすでに”昨日”から今日のことで気もそぞろだった。 書架で本の整理をしている間も受付で貸出や返却の業務をしている間もやがて来る今日のことが頭から離れなかった。 今日は日…