くつひもむすべない

一次二次問わずたまに18禁の小説を載せるブログ

R-18

無題

帰宅すると”彼女”が駆け寄ってきて、俺の顔を見るなりぱっと嬉しそうに笑った。 「おかえりなさい、お仕事お疲れ様っ」 出迎えてくれた”彼女”は犬のようで、耳と尻尾が生えているのが目に浮かぶ。 やはりいつ見ても可愛い。仕事の疲れもこの可愛さだけで癒さ…

どちらから求め始めたかは覚えていない。気づいたら唇を貪られていた。一瞬で大包平の顔が目の前に広がり生温かさを帯びた口付けをされる。大包平の唇は少し乾燥していて柔らかいとは言えなかったが、何とも言えない心地良さが体を包み一時の快楽を創り出す…

耽溺

一 今朝からずっと気分が落ち着かないままでいた。 正直言うと”今朝”からではなくすでに”昨日”から今日のことで気もそぞろだった。 書架で本の整理をしている間も受付で貸出や返却の業務をしている間もやがて来る今日のことが頭から離れなかった。 今日は日…